2003/7/6 熊野川 北山川 東ノ川 古川 ミキ谷 沢登
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写真
遡行図
地形図(高代山)
メモ
前夜発。先週と同じくザンギリ林道は鹿が多いぇ。これまた先週と同じく、坂本ダム堰堤近くの芝生にテント張って寝る。赤ちょうちん"坂本ダム"の常連や。
朝、テントをたたみ、ミキ谷出合へ向かう途中、
まず不動滝が見える。素晴らしい。なんとか直登できんもんかな。
ナゴセ集落を過ぎて古川を右岸から左岸へ渡ると右手に凄い滝がある。これが噂のカクレ滝か。
つっかけのまま国道から2〜3分のぼって滝に近づく。すごい。
大阪わらじの会の古い資料では80mとかって書いたぁったけど
100mぐらいあるっちゅうても過言ではないと思う。
右手には壁が続き、左手は右に比べると緩いが立っている。
こいつは凄い。ミキ谷はヤメにして こっちを登ってもええわな。
でもそれはまた今度にしといて予定の谷へ向かう。
トンネルを抜けると小さい橋がある谷。これが「ゴミキ谷」!
と思たら橋のたもとには「ミキ谷」「ミキ谷橋」て書いたぁる。
「ゴミキ」より「ミキ」の方がカワイイやんけ。
なので俺的には「ミキ谷」を採用。
橋の横から舗装林道の坂が続いている。
ゲートはあるが開けっぱなしになっとるみたい。
用意をして林道が最初に谷を横切るところから入っていく。
「さぁ、この谷は どないなトコやろか?」
すぐに結構高い滝が出現。水流すぐ脇も登れなくはなさそうだが
右のブッシュを登る。ザザザっと土を落としながら登るとワイヤーのある岩場に出て滝の頭に出た。下を覗くと結構高い。
上を見ると堰堤が見える。渋ちゃんが「堰堤があるってことは
林道がだいぶ奥まで続いとるんちゃう」とかって予想してる。
林道が走ってるっぽい右斜面を眺めながらゴーロを過ぎると
明るい岩の斜瀑やナメが続いていて「おーっ」と思わず声をあげる。
だんだんと谷が狭くなってくると小さい淵のある二又に来た。
左又を少し偵察してさほど厳しくなさそうなのを確認してから
右又へ入っていく。水量はますます減るが結構 滝が続いてておもろい。
滝には小さい釜がついていてホットな身体を冷ましてくれるが
俺らのホットな心までは冷却できる筈も無い。
左斜面の植林が谷に近づいてくると水が切れて急斜面のザレ場に出た。
ザレ場から植林の尾根に逃げてりゃ楽できたかも。
しかし今日はアスリート夫婦+ごまめ一人の3人組。
苦行を求めて僻地まで行脚しとるんじゃ!?
ザレを越えると間もなく笹の藪漕ぎ。こーじさんはパワフルに漕いでいく。
ほっとくとドコまでも先頭で漕いでってくれそうだが なんだか悪い気がして
前を変ってもろた。が、じきに後悔。「また交代してもらおかなー」と思うと
いいタイミング!?で「ガンバー」と声がかかって言い出せない。
俺ってこんなに奥ゆかしかったっけ?!
ま、えっか、と 半分やけくそで漕いでいくと ようやく枝尾根に出た。
尾根沿いに けもの道のような踏み跡がうっすらとあるが
踏み跡たどりつつ結局は藪漕ぎって感じで備後川大谷との間の
主稜線に出た。ふ〜〜っ。
そこからの尾根は藪は薄いが見通しが効かないので
磁石・GPSで確認しながらミキ谷左又への下降地点を探る。
ここらへんでええかなってあたりで枝尾根の踏み跡っぽいところをたどり
またもや半分やけくそで笹薮に突入する。
気持ち、うっすら踏み跡っぽいところを辿ってると谷筋に出た。
右又上部よりは斜度が緩くて歩きやすい。
「なかなか水が出てこんなぁ」と文句を言いながら しばらく歩いていると
ようやく水が出てきた。顔を洗って水のんで「はぁすっきり」。
小滝が続きドンドン降りていくと10m弱の滝。どないしょっかなーと
考えてると こーじさんが「この藪はいってったらルンゼはいっとんちゃうかな」と。
「なんでそんなん分かるんやろ」と思いながらも「行ってみましょか」と またもや藪を漕ぐ。
…とマジで小ルンゼがあり そこから簡単に降りれた。こーじさん、おみそれしやした。
恐怖のナメ滝すべり台などして遊びながら降りていくと
またもや大きな滝がある。右岸の植林から巻いて降りれそうだがだいぶ回り道。
左側はなんとかクライムダウンできそうな気もするけど先が見えないので
ちょっと足が鈍る。
落ち口付近におあつらえ向きの倒木がひっかかってるので、ここは積極的?!に
懸垂下降やー!っちゅうことで今日もぉ出番が無いかと思われた50mザイルの登場。
シュリンゲとコーナンカラビナでセット。ザイルをダウンするが下まで届いてるかは不明。
こーじさんがマシュマロ?とかなんとかゆうのをつけてくれて「届かんかったら これで
登ってきて」と。「下まで行ったらシュリンゲ繋いででも降りるでー」とゆうが、せっかくなんで
マシュマロもつけていく。シャワーを浴びながらの懸垂。楽しいな。
その後は苦もなく二又まで戻り左岸の仕事道を辿る。ちょっと登っていくが気にせず道をたどると
やがて林道の終点に出た。林道はかなり崩壊していて 一番上まではとても車では来れない。
でも林道が無かった頃はもっと谷がきれいやったんちゃうかなー。
つづらおりの林道を車まで戻って終わり。
藪漕ぎで俺は鼻の横を切り、こーじさんは目を突いたらしい。久々に根性系の藪漕ぎをした証拠。
こーじさんは水に浸かれるとこは全部つかっていた。
渋ちゃんは「体調いまいち」と言ってたが やっぱ元気やった。
近い内に隣の滝谷も行きたいのぉ。
おニューの沢靴(ロッジのバーゲン品)は紐がスグほどけてイマイチやった。でもイイ一日や。
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